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【現役日本語教師の正直インタビュー】何歳からでもチャレンジできるので、志すのに遅いということはありません

日本語教師養成講座 コラム

現役日本語教師にインタビュー!

①日本語教師を目指したきっかけはなんですか?日本語教師になるまでには、どのような経緯がありましたか?

前職中に療養のため数か月間の休職をしたことがきっかけです。
わき目も振らずに突っ走ってきた仕事人生でしたが、定年を目の前にして第2の人生を考える時間ができました。
定年後も会社に残るより、どうせなら全く違う仕事に就いてみたいと思い始めました。
高校時代に米国留学の経験があり、言葉がわからない辛さや話せるようになっていく喜びを知っていましたが、前職は完全に日本語の世界でしたので、生かすことはありませんでした。また、海外の人と関わりたいという夢もすっかり遠くなっていました。
自分に何ができるだろうかと考えた時、文章を書く・編集する前職を生かすことができ、なおかつ海外の人と関われるのは日本語教師なのではないかと思い、やってみたいという気持ちがどんどん膨らんでいきました。

②どうして今ここ(国内)で働くことを決めたんですか?

前職を少し引っ張ったままで日本語教師を始めることになったので、自宅から通えることが大前提でした。
海外に行ってみたいと思いますが、年齢を重ねるといろいろなしがらみができてしまい、なかなか難しいですね。

③今どのようなことを教えていますか?

留学生のクラスで、上級のクラスと初級のクラスをそれぞれ週1回担当しています。
上級クラスでは主に「アカデミック・ライティング」を担当、論理的に文章を組み立てる指導をしています。
初級クラスは始まったばかりで、ひらがな・カタカナからスタートしていますが、ぐんぐん成長していくので驚いています。
先週こうだったのに、今週はここまでわかってる!という驚きです。

④日本語教師として苦労したこと、戸惑ったことはありますか?

日本語の難しさを痛感しました! 
これまで原稿を書いたり編集したり校正したりしてきたので、日本語に強いつもりでいましたが、全くのカンチガイでした(笑)。
文法をはじめ、養成学校で学んだことは、日本語を捉えなおすという意味で本当に役立ったと思います。
今は初級クラスの学生が発する素朴な疑問にドキドキです。
「そうか、そこに疑問を持つか!」という感じです。

⑤「日本語教師をやってよかった!」と、どのような時に実感しますか?

まだ始めてからほんの3か月強なので、「日本語教師をやってよかった!」という境地には立てていません。
学生がどのような反応をするだろうか、こうだろうか、と想像しながら準備をして、予想通りに反応してくれたときは「来た!」と思います。

⑥今後どのような日本語教師になりたいですか?また、これからやってみたいことはありますか?

就労目的で日本に来た方の力になりたいという希望があります。
現地でサポートする目的で、海外に行くことも考えたいです。

<授業・参考>

⑦教案・授業作りで参考にしているウェブサイトは?

現状では、特にありません。

⑧教案・授業作りで参考にしている書籍は?

国語辞典と各種文型辞典です。

<就職活動>

⑨他の教育機関と比較・検討しましたか?

自宅により近い学校と比較させていただきました。
結果的に、通いやすさよりも学校の方針で決めました。

⑩日本語教師の求人について、どのようにお仕事を探しましたか?

日本村、さんぽう主催の採用合同説明会

⑪模擬授業ではどのような課題が与えられましたか?

「動詞+ませんか」(※勧誘)/「動詞+ています」(※状態)/「動詞+てはいけません」/「動詞+てもいいです」/「動詞+たことがあります」 /「動詞+たほうがいいです」 / の中からどれかひとつを選び、初級授業(文型の導入→基本練習→応用練習)を20分

⑫就職活動で参考にしたウェブサイトは?

『日本村』

⑬日本語教師が国家資格化しますが、登録日本語教員の登録はする予定ですか?

はい。します。

⑭日本で日本語教師を目指す方へ心構え・アドバイス。

日本語を話しているのでハードルが低いと考えるのは間違いだということをお伝えしたいです。
言語を他国の人に教えるためのスキルを身につけるためには、専門的な知識と、知識を実践で通用するようにしていくための努力と経験が必要です。
一方で何歳からでもチャレンジできるので、志すのに遅いということはありません。
その意味では大変に門戸の広い職業だと思いますし、社会人として経験を重ねてきた人にこそ向く職業なのではないかと思います。

画像の説明
国内の日本語学校勤務 非常勤講師 
松山八重子
2024年4月、カナン東京日本語学校で日本語教師デビュー!現在、留学コースにて上級・初級のクラスをそれぞれ週1で担当。 「担当クラスのレベルがとても違うので、どちらのクラスの学生もたくさん頭を使って考えてそれぞれのレベルの日本語をめいっぱい話して『今日も楽しかった!』で終われる授業をしたいと思っています」
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