コラム

【現役日本語教師の正直インタビュー】国によって異なる日本語教育事情について自分の目で見てみたい

日本語教師養成講座 コラム

現役日本語教師にインタビュー!

日本語教師をしながら大学院で研究を行う先生にインタビュー

①どうして大学院へ進学しようと思ったんですか?

インドで日本語を教えていた中で、教授法や授業デザイン、ICT活用についていろいろな疑問を持つようになり、自分なりにいろいろ調べる時間が多くなりました。
そういった中で、当然ながら自分は日本語教育について何も知らないことを実感し、そんな自分が学習者に日本語を教えているという現状について疑問を持つようになりました。もっと学びたいという思いが芽生え、大学院進学について考えるようになりました。そのときはまだインド在住1年目で、インドで最低2年間は働くと決めていたので、2年が過ぎてコロナ禍も落ち着いたタイミングで帰国しました。
帰国後は、日本語学校においてウェブ制作と非常勤講師の仕事を掛け持ちしながら、大学院入試に向けて少しずつ準備をしました。無事合格を経て、現在、大学院の修士課程で研究をしています。

②今どのようなことを学んでいますか?

ICTを活用した日本語教育について関心があり、関連する研究を行っています。学会や研究会にも積極的に足を運び、日本語教育における様々な考え方や意見を聞き、自分にとって有用な情報を取捨選択し、柔軟に取り入れるように心がけています。

③今大変なことは何ですか?

修士論文の執筆に向けてやらなければならないことが山積みで途方に暮れる日もありますが、研究は自分の興味のある分野なのでとても楽しいです。

④これからやってみたいことはありますか?

大学院で様々な人から話や研究発表を聞く中で、日本語教師の仕事はいろいろな場所で必要とされていることを実感しました。国内外を問わずいろいろな日本語教育機関で働き、国によって異なる日本語教育事情について自分の目で見てみたいです。

<授業・参考>

⑤他の教育機関と比較・検討しましたか?

いくつか大学院の候補がありましたが、大学院の授業内容、学生へのサポート、教員の方々の研究内容、修士論文執筆へのプロセス、大学院修了後の可能性等、様々なことを鑑みて、現在の大学院に出願しました。

⑥どのように進学先を探しましたか?

自分自身で調べるだけでなく、日本語学校の職場で大学院を出られている先輩に相談しました。私は当初、大学院を選ぶ際に学費や修了のしやすさを重視して探していましたが、相談した先輩に、私の大学院に対する甘い考え方を根本から指摘していただき、考えを改めました。せっかく大学院に通うのであれば、研究に没頭できる環境を作るべきといった主旨のお話をいただき、そういった視点から現在の大学院を選びました。

⑦大学院進学を目指す方への心構え・アドバイス。

日本語教師の経験は、大学院で研究するにあたって決して無駄ではないと思いますが、自分の経験を信じすぎてしまうと考えが凝り固まってしまうので、自分の主張は持ちつつも、柔軟に様々な考えを聞くようにすることが大切ではないかと思います。

画像の説明
国内の日本語学校勤務 非常勤講師 大学院で学ぶ 
F.T.
2020年にインドで日本語教師デビュー! ゼロ初級~N2レベル、企業の日本語研修、介護の日本語授業、在日外国人(生活者)への日本語授業、留学生への日本語授業などを経験。海外(インド)から帰国後、国内の日本語学校で日本語を教えながら、大学院で日本語教育について研究しています。 心がけていることは「あらゆる面で学習者との距離感を保つこと」
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